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湘南のアットホームな産婦人科

宮川医院からのお知らせとスタッフの日々感じたことをつづっています

春ですね
今年は桜の開花が早くて、入学式の時には葉桜になっておりましたが、この写真は4月1日の新林公園の桜。
新林公園は展望台やハイキンググコース、古民家や沼や広場、アスレチックの遊具もある、藤沢市石川になる公園。
妊婦さまにもお子さまにもおススメです
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この春、長男が小学校に入学しました
重そうにランドセルを背負い、登校する息子の後ろ姿に成長を感じてうるっとくるものがありました。

「6さいのきみへ」は小学校の入学式を迎えたお子さま、ご両親さまにはもちろん、生まれたばかりの赤ちゃんのママにも読んでいただきたいおすすめの本です

明けない夜のように感じた日々も、過ぎてしまうとあっという間 。

「なんでこんなにずっとおっぱい?」
「すぐにだっこだっこ言って…自分で歩いてよ~」
「夜泣き…もうかんべんして~」  etc etc

その時 その瞬間には、いつまで続くのか不安になり、いつまでも続くようにすら感じてしまうけれど…

ほんっっっとに、あっという間に、一人で学校に行き、一人で寝て、自分の世界を確立し、だっこなんて恥ずかしがっちゃう…

そんな日が来ます

それは、何年も何十年も先の話ではなく、ほんのすぐ先のこと。

それを今、赤ちゃんのママにお伝えしたい…
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助産師 三富でしたヾ(o´∀`o)ノ
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1か月健診に来られたママさんが口々に「置くと泣くようになってしまって・・・」と。
いわゆる・・・背中スイッチ

おっぱいあげて、抱っこして、寝たと思ってお布団に寝かそうとすると・・・・
「おぎゃ~」
また、おっぱい抱っこ寝かそうとして・・・エンドレス

ママも疲れてくるし、なんで泣くのか分からないし、どこか痛いのか、具合が悪いのか心配になってくるし・・・
ママも泣きた~~~~い気持ちになりますよね。

原因は明確にはなっていないのですが、背中の感触・温かさの変化を感じ取って、「抱っこがいいよぉ」と主張できるようになってきた、発達の証なんです。
人間は歩けるようになる前に生まれてきてしまいますから、自分で逃げられない分、ママにしがみついて危険を回避したい本能だという一説もあります。
お腹の中で聴いていた安心するママの心音が聞こえる、温かくてやわらかくて、大好きなママの匂いとおっぱいの匂いがする抱っこ・・・

目を閉じて、想像してみてください。
遠い遠い記憶の彼方の、温かくて幸せな感触を。

この抱っこが、“今”赤ちゃんが泣き止むというだけでなく、この先大きくなって、つらいことや悲しいことがあった時に、乗り越えられる“強さに優しさ”になってくれますように・・・

そう願いつつ、でも、現実問題もありますもんねー(笑)

両手が空く抱っこひも、ベビーラップ、スリングetcで抱っこする
 首がすわったらおんぶOK おんぶができるようになると、家事もはかどりますよ

ガーゼタオルやおくるみでくるんでから抱っこして、そのまま寝かしてあげる
  寝かせる時に首の下の腕を先に引き抜いて、そぉ~っと。
  夏場は暑くなり過ぎないよう、体温に注意して下さいね。

添い寝、添い乳。四つんばいでおっぱいあげて(筋トレ状態)、そ~っとおっぱいを引き抜く(笑)

心臓の音に近い音とされる音を片っ端からtry
 そういうぬいぐるみなどもありますし、うどんをすする音、ビニールカシャカシャ音、掃除機の音etc

他の方にバトンタッチできる時はお願いしてしまう。案外パパだと大丈夫なことも。

腹をくくって、家事は最小限に(笑)
  案外、ママの焦りや心配やイライラや泣きたい気持ちが伝わって、赤ちゃんも敏感になることもあります
  どーーーーんと構えることも大事かも。

色んなことを試してみて、これは効果あった今日は効果なかった明日はアレを試してみようって、楽しめたらいいですよね。

来年小学生の長男。添い寝しなくても一人で寝られるようになりましたし、いつから1人部屋で寝たいっていうようになるかぁ、とドキドキしています。
今は、抱っこやおっぱいじゃないと寝られなくても、数年後には一人で寝られるようになるのです。
そして、もう、二度と抱っこで寝るなんて日は、戻ってこないのです・・・
大変で、心配で、泣きたくなるような“今”も、過ぎてしまえば、
ママにとってもあたたかくてやわらかくて幸せな、貴重で大切で宝物の時
なのかもしれません。  それを実感している三富でしたヾ(o´∀`o)ノ

先日、アメリカで子育て中の友人からメールがとどきましたその内容は・・・

「今日、六か月健診だったんだけど、
夜中の授乳はしないようにって言われたんだ。日本でもそうなの?」
「寝かせ方について、添い乳もダメ。
子供を寝かせつけてからお布団に入れるのもダメって言われたんだけど、そうなの?」


このメールをもらった時目がテンでした
日本でもいろいろな知識が出回っているけれど、アメリカではこうなのか~と。

アメリカでは『自分で寝付かないと良質の睡眠が得られない。夜間授乳も睡眠の邪魔になる』
と言われているらしいです。ほぇ~なるほど、そういう観点から考えるのかぁと思っちゃいました。
育児方法は様々なことが言われており、その根拠も様々ですよね。
昔に比べて、多くの知識や意見に混乱してしまいがちな世の中になってきているなと思います。
その中で「子育て」をするお母さんお父さんたちは、本当に大変ですよね
迷ってとまどった時、まずは・・

人は人。どうやって自分が子どもを育てていきたいか、どのように子どもに育ってもらいたいか。

そんな根本にかえって考えてみてください。
また、思い悩んだとき、いつでも宮川医院に相談してみてください
ベストアンサーがあるとは限りませんが一緒に考えると、なにか道がみえてくるかもしれませんから

shiraishi
たまたま観た「君が僕の息子について教えてくれたこと」
大変良いドギュメント番組だったので、ちょっと紹介&感想!
長文失礼いたします。

自閉症である自身の心の内をエッセイに書いた東田直樹さんと
それを英訳した作家のデイヴィット・ミッチェル氏の交流を描いた番組です。

[自閉症の僕が跳びはねる理由」という、このエッセイは20か国以上で翻訳されベストセラ-になっています。
著者は、当時13歳の東田直樹さん。
日本で7年前に出版されたが、ほとんど話題になることはなく、
それがなぜ突然、7年もたって、遠くイギリスやアメリカでベストセラ-となったのか?

この本を翻訳した英国人小説家デイヴィッド・ミッチェル氏(「クラウド・アトラス」、「ナンバ-9ドリ-ム」の著者)も
自閉症の息子を持ち、ある日この本に出会いました。
本を手に取り、
「まるで初めて息子が、彼の頭の中で起こっていることについて、直樹の言葉を通じて、私たちに語りかけているかのように感じたんだ」
という感想を抱き、この本の翻訳を決意したといいます。

デイヴィッド氏をはじめとする多くのご家族たちは,、
お子さんとはじめはどう接すればいいのか、どう愛せばいいのか、とてもいら立ち戸惑うそうです。
その理解できなかった言動やどうしても知りたかったことを
東田さんの本が媒体となって声を届けてくれ、
相互で循環し感謝やよろこびの思いが溢れだしていきます。
そして、その思いは観るものにも、とてもとても大切なことを教えてくれます。

東田さんは言います。
「親に泣かれるのが一番辛い、家族が苦しそうにしてたりするのが辛い。家族が自分のことで犠牲になってるとそれが凄く辛い」

ある自閉症の子を持つ親は、
この本を読んでから子供に対して「義務感」ではなく、「楽しみ」ながら接することができるように変わったそうです。
番組の中でディビッド氏は
「僕の息子に、父親としてしてやれる事は何ですか?」
と質問しました。

東田さんは、
「僕はそのままで十分だと思います。
お子さんもお父さんのことが大好きでそのままで十分だと思っているはずだからです」
「子どもが望んでいるのは親の笑顔だからです」
と答えました

障害の有無に関わらず、子どもの想いは同じなのだと心に響く言葉でした

また、怖いものは何かと質問され、「人の視線が怖いです。人はいつも刺すような視線で見ます」
と答えています。
とても胸を突き刺しました

跳んだりじっとできない理由を東田さんはこんな風に表現しています。

「僕が飛び跳ねている時、気持ちは空に向かっています。
どこか青い空の下で思いっきり大きく羽ばたきたいのです。」

「長く桜を見続けることができない。それは桜の美しさが分からないからではなく、
桜を見ていると胸がいっぱいになってしまうから。心がかき乱されるから。
絵の具で絵をかくとき、僕は色になりきる。色になって紙の上を縦横無尽に駆け回る」

心の中には豊かな感性と表現力を持ち、ただ言葉では上手く伝えられない苦しさが伝わります。

わたし達が「普通」 と思い込んでることとは、
違った感性、違った記憶、違った表現の方法を持っているだけなんだという事を教えてくれました。

表現が普通の人と違うからって何も感じていないわけじゃない、
自分を理解してもらえないのは、誰だって苦しい。
相手の気持ちに寄り添うって、どういうことだろう?
自閉症以外にも通じる話だと思いました。

子どもを育てる親は完璧でなければならないという思いがありますが、
この番組の両親たちは子どもによって変化し成長しているようでした。

子育ては、イライラしたり、落ち込んだり、時には悲しくなったりの連続で楽しいことばかりではないかもしれません。
でも、一生懸命頑張っているみなさんの気持ちはちゃんと伝わっているはず

またまたこの子は~!!と思う度、未熟な部分をどんどん成長さてくれているのかもしれません。
考え方を変えてみるだけで、お子さんと過ごす日々にも愛おしさや感謝がわいて、
三角形の眼差しが丸い眼差しに変わってきませんか?

子どもを幸せにするのに特別な条件はありません。

ただ、お母さん、お父さんご夫婦がいつも笑顔で心穏やかに過ごしていくだけで十分だと思います。


Yoshikawa
(^O^)こんにちは♪ 助産師の人見です☆ミ
今日は、最近ニュースで取り上げ始めた「RSウイルス」のお話です。。

乳幼児に多い「RSウイルス(respiratory syncytial virus)」は秋から冬に流行しますが、
今年は8月から急激に増えています(*_*)

RSウイルスの特徴
原因となる「RSウイルス」はとても感染力が強くて、2歳までにほぼすべての乳幼児が
RSウイルス感染症に罹ります。
 
鼻水と咳などの風邪に似た症状が2〜3日続いた後、ゼーゼーという呼吸になったり、
哺乳力が落ちたりします。
 
通常は2〜3日で改善に向かい、1週間ほどで回復することが多いです。
多くは軽くすみますが、生後6カ月未満の乳児は重症化しやすいので注意が必要です。
 
乳幼児の肺炎の約半数、気管支炎の5〜9割はRSウイルスが原因だと見られているのです。

治療や診断について
RSウイルスに有効な治療薬はなく、必要であれば咳を抑えたり、炎症を抑える薬を投与、、
といった“対症療法”を行います。
 
発症直後に発熱し、熱が下がった後に咳などが続くと要注意となります。

咳き込んで水や食べ物を嘔吐したり、呼吸が浅くゼーゼーして

息を吐きにくくなったりしたら、重症化しているサイン
ですので、

熱の有無にかかわらず早めに医療機関を受診してください。

(>_<)特に、妊娠36週までに生まれた早産の乳児や心臓疾患を持っている乳幼児などは、
RSウイルスに罹ると重症化しやすいので注意して下さいね。

流行期の予防法
感染は主に手や物などを乳幼児が触れたりなめたりして起こります。

流行期(10月〜2月頃)は家族全員でこまめに手洗いをして、外からウイルスを出来るだけ
持ち込まないように注意しましょう。

特に生後6カ月未満の乳児のいる家庭は注意してくださいね。

咳をしている場合はマスクを着用し、食器やタオルも共用しないようにしましょう。

☆ (*^^)vRSウイルスはアルコール消毒や、ミルトンやハイターなどの次亜塩素酸Na
  (きちんと薄めないと危険(>_<)!)などに弱いので、上手に活用してみましょう♪

(^_^;)今回はちょっとシリアスなお話の、助産師♡人見でした~☆ミ


                                       (参考資料 : 国立感染症センター  厚生労働省HP)