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湘南のアットホームな産婦人科

宮川医院からのお知らせとスタッフの日々感じたことをつづっています

写真-5
違った‥『げんこつ山』だ
散歩の途中にドングリを見つけて
『おっぱい飲んで、ねんねして、だっこして,おんぶして、またあした♫•••』
の歌が出た

生後1、2ヶ月の睡眠不足の育児の頃•••
朦朧としながら、子供をあやすために歌っていた歌だ

『おっぱい飲んで、ねんねして•••』
繰り返し繰り返し同じ一日が過ぎて行く•••
世間から取り残されて行くような不安感•••
しゃべれない子供に話しかけるしかない、会話のない一日•••

ブルーな気持ちが続いていたある日、
『抱っこして,おんぶして、またあした♫』
歌の終わりに合わせるかのように、
子供がニッコリと笑った
正確に言えば、生後間もないので、歌の意味などわかるはずもなく、
偶然、口元の筋肉が何かの反射で引きつったのであろうが•••

でもその時、私には子供が確かに微笑んで見えた

その笑顔を見たとたん、自分がなんてもったいない日々を送っていたか
気がついた
おっぱいのんで,寝て、抱っこされる事が、子供にとってはほとんど
『全ての世界』であり、それこそが『しあわせ』と感じる『全ての事』
なのだと。
それなのに、私ときたら、そんな幸せそうな子供の顔に気づかず、
『忙しい単調だ寂しい』などと
思っていたのかと。

それからというもの、この曲は、私の『パワーソングに変わった

おっぱいのんで、抱っこして,おんぶして、さあ、元気に明日も
過ごしましょ


そんな気持ちを込めながら歌った

『飲んでも飲んでも満足しない』
『寝たかなと思ったら直ぐに泣く』

など、入院中や母乳外来でお母さん方から、
そんなお話を聞くとき、私の胸は少しだけ感傷的になってしまう
『そうなんだよねえ〜、辛いんだよね、わかるわかる!
だって私もそうだったもの!』


そんな気持ちをぐっと、奥に押し込み、

『産まれてしばらくは、赤ちゃんの楽しみは、飲むか、寝るか、抱っこ
しかないもんね』
と苦く笑って答える

もの言えぬ赤ちゃんの代弁者として、ただただ、おっぱいを
飲んだり、抱っこしてもらえることが、子供にとって、
どんなに嬉しくて、幸せな事かを赤ちゃんに代わって、
お母さんに伝えたい
という気持ちをこめて•••

一歳児の交流会pepe&makuaの会で、
あるお母さんが、『乳腺炎になり、自分が辛い辛いと思って過ごしていた時を、
この子も一緒に過ごさせてしまった事を、今思うと、申し訳なく
思う事があるんです』と話されていた。
だいじょうぶだいじょうぶ
辛い事さえも、10年後には『ぜーんぶたのしかった
と思える日がきっと来ますから
必ず来ますから
その日を楽しみに一日一日を大切にお過ごし下さい

もりたに みほこ


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