
皆さんは外来待合室に置いてあるコミック「コウノドリ」を
読まれたことがありますか?
院長が待合室に置いたものです
あれは我々助産師や医師の「心の叫び」です。
主人公の良きライバル「四宮」が「運が良かったな」と
クールに言い放つシーンが多々あるのですが、
それに対し主人公サクラは
「どんなハイリスクでも、何の問題のない妊婦でも、
出産が無事に終われば、
僕は毎回運が良かったと、思っている」と答えます
また、「出産は病気じゃないから、みんな安全だと思いこんでいるけれど、
僕らは毎回、奇跡のすぐそばにいる

とも言っています
「お産に絶対はない」ということを我々は常に認識しながら
働いています
お産は女性にとって大切な出来事ですから
お母さんやご家族の人達が満足出来るお産にしてあげたい

医師も助産師も常に想っています
けれど
「お母さんとお腹の赤ちゃんの命より
大切なものは他にない」ですから。
リスクのある人には大きな病院や専門医の診療を受けるようお話することもありますし、
妊娠経過中に何か問題が見つかれば、
「大きな病院で診てもらいましょう」と
話すこともあります
リスクのない人にも「絶対はない」のですから
リスクのある人は言わずもがなでありましょう。
妊娠前は平気でも、妊娠して病状が出たり、悪化することもあります
お母さんの身体は赤ちゃんを宿す事でダイナミックに変化していくのです
「せっかく同意書を出したのに」「是非、宮川で産みたかったのに」と言われると
みんな胸が締め付けられる想いがして申し訳ない気持ちで一杯になりますが、
それでも「お母さんと赤ちゃんの命より大切なのは他にない」と言う
主人公サクラと同じ想いで我々は働いています
妊婦健診で院長がしっかりと診て
お産やお産後は助産師が受け持つ
これが宮川のスタイルであり、お互いの役割分担だと思っています
持病のある方もない方も、是非、妊娠経過とともに注意深く
ご自身のお身体と向き合って戴きたく
心よりお願い申し上げます

そして少しでも「おかしい」と感じたらどうか遠慮なく
分娩棟にご連絡ください
「取り越し苦労でよかったね」と言えることが
何より幸せだということを
いつも噛み締めながらスタッフ一同
日々お産に臨んでいます
もりたに
スポンサーサイト