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湘南のアットホームな産婦人科

宮川医院からのお知らせとスタッフの日々感じたことをつづっています

看護師の免許を所得して37年が経ちますが、
忘れられない「詩」があります

看護学校卒業時の挨拶で同僚が読んだ詩です
その同僚は、同じ看護師である姉から
卒業記念としてこの詩を送られたと語っていました

ルース・ジョンストンという方の
きいてください、看護婦さん」という詩です

ひもじくても、わたしは、自分で食事ができません。
あなたは、手の届かぬ床頭台の上に、
わたしのお盆を置いたまま、去りました。
その上、看護のカンファレンスで、わたしの栄養不足を、議論したのです。
のどがカラカラで、困っていました。
でも、あなたは忘れていました。
付き添いさんに頼んで、水差しをみたしておくことを。
あとで、あなたは記録につけました。
わたしが流動物を拒んでいます、と。 
わたしは、さびしくて、こわいのです。
でも、あなたは、わたしをひとりぼっちにして、去りました。
わたしが、とても協力的で、まったくなにも尋ねないものだから。 
わたしは、お金に困っていました。
あなたの心のなかで、わたしは、厄介ものになりました。 
わたしは、1件の看護的問題だったのです。
あなたが議論したのは、わたしの病気の理論的根拠です。
そして、わたしをみようとさえなさらずに。
わたしは死にそうだと思われていました。
わたしの耳が聞こえないと思って、あなたはしゃべりました。
今晩のデートの前に美容院を予約したので、
勤務のあいだに、死んでほしくはない、と。
あなたは、教育があり、りっぱに話し
純白のぴんとした白衣をまとって、ほんとにきちんとしています。
わたしが話すと、聞いてくださるようですが、耳を傾けてはいないのです。 
助けてください。
わたしにおきていることを、心配してください。
わたしは、疲れきって、さびしくて、ほんとうにこわいのです。
話しかけてください。
手をさしのべて、わたしの手をとってください。
わたしにおきていることを、あなたにも、大事な問題にしてください。
どうか、きいてください。看護婦さん。

看護師さんならきっと知っている方も多いはずです
卒業の日に聴いたこの詩は深く心にしみていきました

けれども若い頃には「そんな事言ったって仕方ないよ人が足りないもん」とか
「決められた勤務時間で優先度を考えて仕事しなさいって言われたし」とか
この詩に対する言い訳も多かった私です

でも歳を取れば取るほど、自分が患者になったり、動けない老人になったときのことを考えるようになり
自分の仕事の『本質』が見えてきました

私にこの詩を教えてくれた同僚にありがとうを言いたいけれど、
彼女はいまどうしているのかなあ・・元気かな?
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